特集
企画・制作 映画「紅花の守人」製作委員会
ナレーション 今井美樹
唄 朝倉さや
音楽 小関佳宏
プロデューサー 高橋卓也「よみがえりのレシピ」「無音の叫び声」
監督 佐藤公一「世界一と言われた映画館」
2022年/日本/85分/カラー/DCP/16:9
【映画「紅花の守人~いのちを染める~」公式HP】
https://beni-moribito.com/
【公式 Facebook】
https://www/facebook.com/benibananomoribito/
中近東からシルクロードを経て中国に渡り、日本に伝わった紅花。皇室で珍重されたその色は、明治時代に入り化学染料の台頭により、また第二次世界大戦中に国によって栽培を禁止され継承の危機に瀕していた。しかし誰に頼まれるでもなく、山形の小さな農村で密かに守り継がれていたことによって、今では世界的な農業遺産として注目され始めている。
手間暇を惜しまず栽培して生まれた紅の染料からは、極くわずかな紅色しかとれない。利便性から遠く離れた紅花文化を、慈しみながら守り継ぐ人々の姿を4年の歳月をかけて記録した映画「紅花の守り人」が、ついに完成した。
ナレーションは映画「おもひでぽろぽろ」でタエ子役の声を担当した、歌手で女優の今井美樹が参加している。監督は、「世界一と言われた映画館」など、山形を舞台に数々の映画作品を発表している佐藤広一。
化学染料では生み出すことのできない繊細な色あいを表現するため、昼夜を問わず染めに没頭する守人たちが色彩巡礼の旅へ誘う。
監督 佐藤広一プロフィール
1977年山形出身。1988年、第20回東京ビデオフェスティバル(日本ビクター主催)にて、短編映画「たなご日和」でゴールド賞を受賞。監督作に「隠し砦の鉄平君」(06年)、WEBドラマ「まちのひかり チェーズーベー」(20年)主演:庄司芽生(東京女子流)がある。ドキュメンタリー映画「無音の叫び声」(16年/原村政樹監督)、「おだやかな革命」(17年/渡辺智史監督)、「YUKIGUNI」(18年/同)では撮影を担当。
監督作「世界一と言われた映画館」(ナレーション:大杉漣/プロデューサー:高橋卓也)が2019年に全国公開。公開待機作品に、映画「丸八やたら漬 Komian」(2021年/ナレーション:田中麗奈/プロデューサー:同)がある。
今井 美樹
30年前、タエ子ちゃんと一緒に出会った紅花。
あの時、美しい紅が丁寧に愛情いっぱいに注がれて生まれることに私はとても感動したのでした。
あれかた30年経ち、紅花と再会することになりました。
記憶の中の懐かしい光景が、今現在も、手をかけて愛を持って紅花を守り続けていらっしゃる皆さんの姿と重なりました。
はるか昔、長い旅をして辿り着いた紅花のストーリー。
人々がなぜ紅花に魅了されるのか、あの美しい紅の虜になるのか。
紅花を守り、その歴史を紡ぎ続ける方々のまっすぐな姿がそれを教えてくれます。
伝統が引き継がれて現れる、美しい紅に秘められた物語。
ぜひご覧ください。
朝倉 さや
山形県民謡「紅花摘み唄」「最上川舟唄」を歌わせて頂きました。山形の魅力が詰まった大好きな民謡です。県花でもある紅花の歴と今。そして携わる方々の思いを今作で知り、山形の素晴らしさを改めて感じました。