Ruruto

特集

無限のコーディネートを楽しむ
春は徹底的に帯研究

シックに甘さを添えて
イチ推しコーデで
自分らしく

春のきざしを感じると、一番のお気に入りを目一杯活用したくなってきます。
この春は、今までと違ったイチ推しコーデを見つけてみませんか。

まだ少し冬の寒さが残る春先に袖を通したくなる総絞りの着物は、
西陣袋帯でフォーマルな雰囲気にまとめていましたが、
今年は思い切って染の帯でカジュアルな着こなしにチャレンジです。

帯:摺り友禅九寸帯 近江屋オリジナル

ハリがあり、シワが残りにくい生地に摺り友禅の技法で一年中使える季節感のないオリエンタルな文様を染め上げました。扱いやすい素材と色柄でどんな着物にも合わせやすいのでカジュアルなシーンで活躍します。
着物
チェンジ

着物:結城紬

絞りの着物と同様に、年齢を選ばず長く愛用できるので若いうちに一枚誂えておきたい着物の一つです。藍の結城紬はどんな染帯を締めても優しく寄り添うように、気持ちも身体も心地よく過ごせます。
着物
チェンジ

着物:小紋 織楽浅野

織楽浅野の着物に、織楽浅野以外の帯を締めるというかなり勇気のいるチャレンジですが、すっきりとシンプルにまとまりました。背伸びをして力むのではなく、少し肩の力を抜くのが洗練カジュアルのコツです。

衽と後ろ身頃の下のほうに小さく目立たないように
綴織で織り出されたカタクリの花が可憐な早春の装いにピッタリの紬です。

帯:裂織八寸なごや帯 高光織物

緯糸の代わりに細く裂いた着物地を用いた帯です。若い頃の派手になってしまった着物や傷んでしまった祖母や母の着物を裂織でよみがえらせるリフォームが「もったいない」時代に評価されています。大人のセンスがキラリと光るコーディネート。
着物
チェンジ

着物:タッサーシルク地
バティック小紋

タッサーシルクというのはいわゆる野蚕糸で、吸湿、放湿に富んだとても軽い着物です。インドネシアに古くから伝わるバティックの技法は柄が細かいほど格が高いといわれています。インドネシアに日本古来のもったいない精神から生まれた裂織がシックにまとまりました。