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特集

今年の冬は
コートと羽織であか抜ける

洗練された所作で
ショール、コートの着こなし

ショールやコートは、⽻織と違って着⽤したまま室内には⼊れませんので、⼾外での着脱の機会がとても多くなります。
同⾏者をお待たせしてしまったり、地⾯に引きずってしまったりすると少々慌ててしまいます。
また、脱いだショールやコートをエレガントに短時間でコンパクトにまとめ、次に着⽤するときも広げやすいようにしておきたいもの。慌ててクシャクシャと丸めてバッグに突っ込んだりすると、次に着⽤するときに美しい所作で着⽤することが難しく、シワも気になります。
ショールやコートはエレガントな着脱でこそあか抜けます。

安⽥多賀⼦やすだたかこ

  • SOHGAグループ代表
  • 装賀きもの学院院⻑
  • ⼩笠原惣領家三⼗⼆世直⾨礼装講師
  • ⼩笠原家茶道古流師範
  • ⾐紋道髙倉流たかくら会中部道場会頭
  • (⼀社)全⽇本きもの振興会専任講師
  • NPO法⼈和の未来理事⻑
  • 岐⾩市在住
  • 装賀きもの学院
    http://www.sohga-g.jp/

ショールをかける、外す

ショールをかける

  • 1.
    衿側を少し折り、両⼿で広げて持ちます。

  • 2.
    持ったところを重ね、⽚⼿で持ちます。

  • 3.
    ⽚⼿で背中に回します。

  • 4.
    再び両⼿で持って広げます。

  • 5.
    ⽚⽅の肩にかけます。

  • 6.
    もう⼀⽅の肩にもかけます。

  • 7.
    きものと同じ重ね⽅をします。

ショールを外す

  • 1.
    ⽚⽅を引っ張ってショールを外します。

  • 2.
    ⼆つに折って⻑さを半分にします。

  • 3.
    縦に折って、幅を半分にします。

  • 4.
    サイズによっては三つ折りにし左⼿にかけます。

  • 5.
    バッグも同じ左⼿に持ちます。

コートを脱ぐ、たたむ

コートを脱ぐ

  • 1.
    簡単な挨拶をしたら、荷物を隅に置かせてもらいます。

  • 2.
    ホックや内側の紐は下から外します。

  • 3.
    打ち合わせをすべて外したら、⼿を逆⼿にして両袖⼝を持ちます。

  • 4.
    そのまま後ろに⼿を回し、袖⼝と袖⼝を重ねます。

  • 5.
    やりやすいほうの⼿で、両袖⼝を持って引いて脱ぎます。

  • 6.
    コートを前に回して、もう⽚⽅の⼿で、両肩⼭を合わせて持ちます。

  • 7.
    袖⼝と肩⼭を持って体の前に平⾏にします。

  • 8.
    肩⼭を持っていた⼿で袖付けを押さえます。

  • 9.
    両袖を折り込みます。

  • 10.
    袖⼭と肩⼭を両⼿で持ちます。

  • 11.
    袖⼭・肩⼭は合わせて持ったまま、もう⽚⽅の⼿で袖の下辺りを押さえます。

  • 12.
    ⾝頃を折ります。

  • 13.
    輪に親指を⼊れて整えます。

  • 14.
    さらに半分に折ります。

※⼈前でうまくコートを脱げないときは、⾞の中などで脱いでおくのもよいでしょう。

モデル/山田和代さん