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道⾏衿は流⾏遅れ?そんなことはありません。
フォーマルならやっぱり道⾏衿が装いの格を上げてくれます。
式と名の付く外出や、⽬上の⽅のお祝いなどには主役級の道⾏コートで。
古くから繻⼦の⾬コートを得意としてきた⼭形県⽶沢⽒の佐志め織物では古くからコート地に定評がありました。まだ撥⽔加⼯の技術が⼗分でなかった頃から、経⽷の密度を詰めて緯⽷を強く打ち込み、⾬粒などが滑り落ちるほどの布を織り上げてきました。そのためには、約60デニール(⼆⼗⼀中3本駒撚り)の極細の⽷を経に四千〜六千本⽤います。
⼤島紬の経⽷の本数が約千⼆百本ほどなのを考えれば途⽅もない本数です。⽷が極細のため、軽くて着⼼地が良いだけでなく、たためば⼩さくなりバッグに収納しやすく、復元性が⾼いのでしわになりにくいという特徴があります。繻⼦とは異なる組織で織りが上げているので、⾬コートとしてだけでなく晴⾬兼⽤で愛⽤できるコート地です。
晴⾬兼⽤かつ、慶弔両⽤という、佐志め織物の軽さ故にリバーシブルでも重たくならないという利点があり、⼀枚は⽤意しておきたい絶妙なコートです。