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特集

織の共演
織楽浅野の帯と
本場奄美大島紬

磁器のエレガンスを織で表現

帯:なごや帯 刻葉
粉青沙器(ふんせいさき)と呼ばれる李朝時代前半(15 ~ 16 世紀)の磁器で釉薬をかけ、文様を削り出したものです。陶工の手の味が強く残る葉の文様をモチーフにしています。模様を写すだけではなく、良さをどう織物で引き出すかに工夫をこらします。

着物:本場奄美大島紬 華道引き山一織物

[男物]
角帯:イタリー段紋
イタリアのビロードの紋織物をモチーフにしています。

着物:本場奄美大島紬 西郷柄 羽織:スタイリスト私物
  • なごや帯 掻落陶磁文
    刻葉と同じく李朝の磁器をモチーフに葉と花の割り付け文を地色との組み合わせで変化をつけています。いわゆる「ヘタウマ」の稚拙さが楽しさを引き出しています。

磁器のエレガンスを織で表現

帯:なごや帯 菊花唐草
モチーフは磁器の金欄手の金泥で描かれた菊花唐草。細かな織地紋の底に銀箔を織り込み、変化をつけています。表情豊かな無地とのマッチングが妙味です。

着物:本場奄美大島紬 鏡菱紋 谷崎絹織物

出会いの季節……御召のドレープと光沢感に織楽浅野の麗しコーデで新しい春スタイル

なごや帯 小花七宝
平安時代の料紙文様に使われている七宝文に小花散らし。細かな唐草地紋の上に七宝文を織り上げています。地の唐草が角度によって見え隠れし、趣を見せてくれます。

袋帯 華飾割付文
二種類の割付文を組み合わせてデザイン化しています。上質感を求め、地色・白・金銀糸の構成ですが、バランスよく、洒落感を併せ持つ袋帯になっています。

着物:西陣御召 本しぼ縫い取り御召 小花文様 萬次郎
なごや帯 照影
思わず何? 染?と尋ねたくなるこの文様は、銅版画を意識した織地紋に微妙に異なるグリーン4色でシャープなデザインを織り上げています。モダンな風見鶏をイメージしたものですが、メダカや釣り具のウキ、桂離宮のふすま引手など、見る人によってさまざまなイメージが膨らみます。心のままに感じてもらえればと浅野氏。

なごや帯 まる
和紙の表情をもつ織に、ふくらしという表現でシンプルなまるを。手描きの持つ素朴さとレイアウトの面白さ、ちょっとしたヌケ感が妙味を出しています。

着物:西陣御召 風通御召 八仙華唐草文 萬次郎