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刺繍のようにふっくらと見える部分も織で表現されていて、能役者がまとっても動ける軽さが魅力。
絽や羅と並び、透ける素材の至極の夏の帯として、紗の帯が品格のある雰囲気を醸します。
晩春から初夏にかけて活躍する透け感の少ない爽やかな帯は、絽の風合いと綴れの締めやすさが共存しています。
古代中国で羅と共に生まれ、日本では法隆寺に遺されている貴重な織物。通常は緯糸で模様を表現するところ三色以上の経糸を組み合わせて経糸で文様を表現します。
千利休の弟子の里村紹巴が持っていたので「紹巴」と呼ばれるようになった名物裂は、独特の地紋が特徴。経糸にも緯糸にも強撚糸を使っているため締めやすさが人気です。
真綿に金箔を巻き付けて織り上げる捻金。その糸を綴織にした究極の軽さと締めやすさを実現した帯で皇室御用達です。
表裏どちらにも糸の結び目がなく両面から見て美しい刺繍技法。中国江蘇省蘇州で2500年前に誕生しました。
奈良県の當麻寺の當麻曼荼羅(たいままんだら)を手本に、通常の綴織よりも柔らかさやしなやかさを追求した結果、締めやすい帯が実現。
特別な和紙に貼り付けた極薄の箔。その和紙を裁断して表裏がひっくり返ったりねじれたりしないように慎重に織り進める最高峰の帯。