特集
背中に染め抜き紋を入れれば、
慶弔両用の万能着物に。
桜鼠、藤鼠、銀鼠などのシックな色の中から
好みを選びましょう。
嫁入り前に着物をたくさん作らなかった人や、茶道初心者で最初に着物を作るときなどに、少し地味な色合いを選べば慶弔両用の万能着物になります。柄に柄を重ねていく着物のコーディネートはとても難しいと思われがちですが、色無地は地紋はあっても基本的に一色なので帯や小物のコーディネートも、初心者の方でも比較的簡単です。まずは色のトーンと格を合わせるだけで、ベテラン風に着こなせそうです。
選び方としては、色無地として染め上がっている共八掛の反物(四丈物とも呼ばれます)を選ぶのと、白生地を選んで好きな色に染めるというパターンがあります。間違いないのは前者。後者は色見本が小さいのでイメージと少し違ってしまうこともありますから上級者向きかもしれません。染め抜きの家紋を入れる場合は後者だと家紋が美しく染め抜かれます。色無地の現物を見て決める場合は、白く抜いて後から入れることもできますが、縫い紋を入れるのが無難かもしれません。