Ruruto

特集

加賀友禅新潮流
心浮き立つ秋のお出かけ

小物の差し色でおしゃれ度アップ
シンプルな加賀友禅を自分らしく楽しむ

年を重ねてもお気に入りの一枚として活躍してくれそうなものを選びたいから。
私を元気にしてくれるクールな加賀友禅。

松任いち

1947年 東京生まれ
1970年 金沢美術工芸大学工芸繊維デザイン科卒業
1970年~

1985年
テキストスタイル系企業でテキストスタイルデザイナーとして活動
独立し「アトリエ以知・デザインプロダクション」を設立
1985年 加賀友禅作家 大西正廣氏に師事
1996年 加賀友禅作家として独立
2018年 熱川温泉「吉祥CAREN」襖絵制作
2019年 加賀友禅師育成プログラムに参加し工房より2名の新人友禅を輩出する
2020年 金沢市デジタル工芸展に出展
2021年 第43回伝統加賀友禅工芸展 銅賞受賞
加賀友禅の伝統を守りながらも、現代の女性のニーズに合った作品作りを目指して活動を続けている

加賀友禅訪問着松任いち作

シルクロードシリーズとして取り組んだ一枚です。モチーフにはエキゾチックなデザインを選びました。縦のポールのような構成です。単純にならないように、細かくぼかし掛けをして、モチーフにボリュームをつけました。モチーフに外側からぼかしをかけていくのも、加賀友禅独特の手法です。地色もシックな中濃色にして、いにしえの雰囲気をかもし出しています。帯は、唐草模様や幾何学模様など、モダンでモノトーンなものを合わせるとシャレ感が出ると思います。

帯:王朝彩華文 袋帯 洛陽織物
小物:渡敬

加賀友禅付下げ 流れ 松任いち作

更紗をモチーフに、しなやかに上に伸びる構成になっています。
モチーフの後に唐草模様ののびやかな影を施して、お召しになったときに、縦に目がいくように流れをつけました。モチーフの更紗は加賀独特の胡粉の挿しを多めにして、シックな色使いにして、クールな印象を与えています。帯のセレクトで、フォーマルにもカジュアルな雰囲気にも、お召しいただけるでしょう。

帯:全通あや錦 袋帯 洛陽織物
小物:渡敬
バッグ:和光