Ruruto

特集

夏はきもので
クール&
エレガンス

たとえば お友達に招かれた
出版記念パーティ

リタイアしてしばらく経った頃、昔の仕事仲間と街でバッタリ会いました。自分のライフワークだった本を出すために頑張っていると聞いて、なんだか勇気と元気をもらったような気がして……。それで諦めかけていた語学の勉強と、昔習っていたピアノの練習を再び始めた私。そして圧巻は着付け教室。どうしても着物を一人で着られるようになりたかったけれど、思うばかりで何もできなかった。

若かった頃と違って、新しい何かを始めるなんてもう遅いと思っていたけれど、頑張っている知人に刺激を受けて、背中を押してもらったような気分。

そんな知人がついに夢をかなえて出版が実現。もちろんそのために誂えた一番のお気に入りの着物で駆けつけます。

着るひと/四位笙子

シンプルな装いに光も風も呼応して
透け感のある美しい生地の風合いに、直線の表現。同系色の華やかな帯でセンス良く。

地風と文様はあくまでもシャープに。あるかなしかのかそけきぼかしが、全体のクールな雰囲気に女性らしさを添えています。華紋の帯は豪華すぎず、着る人を美しく引き立てます。

着物:駒段絽横段格子用紋着 一栞
帯: 緒風袋帯「献上古代華紋」木野織物
着るひと/JKS専属モデル Ayana

大人キュートですてきな夏
頼れる夏の小紋は、その日の気分でコーディネートも思いのまま。風薫る夏の始まり。

キュートなかすみ草の地紋に、その日の気分で自由自在にコーディネートが楽しめる万能着物。単衣の季節にも楽しめるので一年のうち半分くらいはソシアルにも、カジュアルにも大活躍です。

着物:駒段絽小紋「夏かすみ草」 一栞
帯: 緒風袋帯「正倉院華裂」木野織物

たとえば 待ち合わせて
ミニコンサートへ

ディティールにほんの少しだけ
大人のエッセンス

家族が仕事関係の方からいただいたクラシックコンサートのチケット。外国のオーケストラのメンバーが、大きなコンサートを終えると、小さなグループになって全国を回るのだとか。中には別荘に招いてパーティをするお宅もあるそうです。今回はアンティークな雰囲気のレストランでのミニコンサート。ディナーも愉しみです。

何を着て行こうか、迷ったら着物。豪華な訪問着じゃなくても、すっきりと着物姿でまとめれば、豪華で華やかなドレスにも気後れすることはないし、ホールやレストランなど、冷房ガキツイところでも案外快適に過ごせそう。

着るひと/JKS専属モデル Ayana

粋になりがちな縞も、表情豊かなよろけ縞なら街にとけこむ上品な装いも、軽やかで楽。

白地の帯なら上品に、黒地の帯ならシャープにと洗練された大人の夏の装いが実現します。シックな雰囲気でまとめたいなら小物は主張を抑えて涼感と気品に満ちた夏の装いです。

着物:経絽小紋「集散よろけ縞」一栞
帯: 袋帯「彩花紋」木野織物

たとえば リゾート地や
海外旅行へ

着物や帯は畳んでしまうと四角くぺったんこです。とてもコンパクトになるのでドレスやスーツよりも大荷物にならないのがうれしい。小千谷縮は最高に軽いのでTシャツを持っていくような感覚で荷造りできます。麻なので着ていればもちろんシワは出ますが水で霧吹きをすればすぐに戻るので世話いらず。汚してしまったらホテルの部屋でそっと押し洗いをしてきものハンガーに下げておけば、一晩で完璧に乾きます。まさに旅の強い味方。持っていかない手はありません。

海でもリゾートでも1日遊んだ後のディナータイムはちょっとドレスアップしてセレブ気分でゆったりとしたひとときを過ごしたい。そんなとき、着物姿なら良い席に案内してもらえるし、サービスも良くなりそう。旅行が何倍も楽しくなります。

着るひと/四位笙子

着物で旅に出るのが夢でした
あまりの軽さに、足どりまで軽くなってしまいそうな小千谷縮。経絣のグラデーション

夏の陽射しに負けないみずみずしい色合い。よく見れば、かわいらしい色合いの絣が数色入っているので、ビギナーでも帯や小物を選びやすく失敗のないコーディネートが楽しめます。もちろん半幅帯でも心浮き立つ装いに。

着物:小千谷縮「乱絣」杉山織物
帯: 八寸なごや帯「水仙」七野宮岸織物
着るひと/JKS専属モデル Ayana

最高の思い出を作れそう
濃い地の矢絣が大人の雰囲気を醸します。同系色でも白地でも帯の素材感が映える。

ヒンヤリとした着心地がうれしい濃紺の小千谷縮は、若々しくも、シックにも装える万能の夏着物。涼やかな風が吹き抜けていく感覚を存分に味わうことができます。良質な着心地は快適な旅を約束してくれそうです。

着物:小千谷縮「矢絣」杉山織物
帯: 八寸なごや帯「露柴」七野宮岸織物