Ruruto

特集

夏はきもので
クール&
エレガンス

モデル写真:Studio MacCa
商品協力:近江屋株式会社 井登美株式会社

梅雨の庭に紫陽花色が鮮やかになり、蛍の便りが届き始める美しい季節。
夏の極上のお出かけは着物。
目に涼しく、肌に涼しい装いは、静寂の中で際立ちます。

蝉時雨にも負けない存在感。
晩力の緑の木立に尋ね、時雨にも清流にも似た
冷たい露のひとしずくのような、キラリと輝く装いで。

おしゃれな夏のお出かけ

ダイナミックな縞の中の薄墨の細い縞に
都会的な趣を感じさせてくれます。

着物が個性的な分、帯は極力シンプルな素材感のあるものを選びました。薄墨風の濃淡が、きものとの統一感で効果的。気分によって小物の差し色を変化させてみて。

着物:本場小千谷縮 杉山織物
帯:絽なごや帯 幾何学 河本企画
着るひと:四位笙子

たとえば 高原の美術館へ
お出かけ

美術館では作品と競わないのが粋

お茶をする時間、ミュージアムショップでお土産を選ぶ時間、夏の美術館は涼しくて快適。午後のひとときをゆるやかに過ごすのがお気に入り。高原やちょっと都会から遠くの美術館ならなおさら吹き抜ける風や木漏れ日までもが、ちょっと張り切ったよそ行き姿をもてなされているようです。

美術品を愛でるときは、できるだけシンプルな装いを心がけて、作品と競わないように調和を楽しみます。どんな作品ともなぜか違和感なく感じられるのは自然界にある空の色、土の色、木々の色……でしょうか。

薄い色は膨張色だからと臆して濃い色を好む方も多いようですが、思い切って涼やかな色にチャレンジしてみると、顔映えも明るく若々しい装いに。この夏、今まで持っていない明るい色に挑戦してみようと思います。

着るひと/四位笙子

上質でゆるやかな時間を楽しみたいから、カジュアルよりもワンランク上のソシアルで。

素材感が大好きな夏の付下げは、雪の結晶が蛍ぼかしにも似て、一層の涼を誘います。生成の乱絽の帯はオリエンタルな気分で。ガラスの帯留の透明感で見た目の涼しさは倍増。夏のおしゃれは質感、透明感が決め手です

着物:絽付下げ「雪華紋散」一栞
帯: 乱絽袋帯「正倉院大華紋」木野織物

たとえば 山の上の
ホテルレストランで
ランチ

懐かしい友だちと久しぶりのひととき

学生時代に一緒に泣いたり笑ったりした一番大切な女友だちのグループ、私の大切な宝物です。そんなかけがえのない仲間と夏休みに久しぶりに会えることになりました。実際に会うのは何年ぶりかしら……

どうせならお互いにオシャレをして、少しだけ夏のエレガンスも楽しみたいって、なんだか話はどんどん膨らんで、話だけは世界中を巡った結果、ワクワク感を道連れに、地元から日帰りできる山の上のホテルに行くことにしました。

若い頃の、初めてのデートの日のような自分のときめきがおかしくて、準備をしている時から気分はなんだかセレブ。

着るひと/JKS専属モデル Ayana

山へ行くので、あえて海をイメージした波の文様で、思い切り夏らしくクールに。

同系色でまとめるというシンプルなコーディネートが台無しにならないようにヘアスタイルもすっきり都会的に涼やかに淡い色の小物で、クールになりすぎないようにちょっぴり甘さをプラス。

着物:胸変り段絽付下げ「横よろけ波」一栞
帯: 緒風袋帯「つなぎ唐花文」木野織物
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