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巻真美の季節のまきまき年中行事 2017夏

2017/06/01

まきまき年中行事

手巻き寿司で楽しむ日本の四季

日本には四季があり、節季ごとに分かれて24もの美しい季節となり、それぞれの季節に日本ならではの、どこか懐かしく、ホッとさせてくれる風物詩や年中行事があります。それらを日本の伝統食でもある「巻き寿司」で表現!
お寿司で巡る日本の四季を愛でながら、巻き寿司づくりにもチャレンジしてみませんか?


夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、ほたるの多く飛びちがひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
枕草子(清少納言)

夏は夜がいい。昼間の暑さが一段落をしてふと見上げる空。夏の夜は、日中のエネルギーが大きい分、格別な趣があります。湯上がりに浴衣など身にまとい、縁側で夕涼み……、といった風情に憧れます。都心部では熱帯夜の続く日々もありますが、蛍のほのかな光や、少し雨が降ったりする夜もまた、静かで風情があります。イルミネーションも信号機もない遠い昔、蛍の飛ぶ風景はさぞかし美しかったことでしょう。
巻先生が今回作ってくださったのは、七夕と夏祭りとお盆です。朝に咲き、夕方にはしぼんでしまう朝顔の凜とした美しさや、そこに光る朝露にも、わずかな命を振り絞って鳴くセミの声や、祭の賑わい、笛や太鼓の音にも思い出が重なります。
お盆には、普段なかなかゆっくり会うことのできない兄弟、姉妹が集い、ご先相様の供養をしながら酒を酌み交わすもよし。子どもたちは短い夏をカいっぱい遊びます。ただ駆け回っていただけのあの夏が、やがてノスタルジーに変わる日がきっとやってくるのでしょう。

 

簡単レシピ

朝顔【材料】
白酢飯···65g 色酢飯···180g 半切海苔···1枚 半切海苔1/2···3枚
※半切海苔=10cm×19cm ※具材の長さ=10cm
☆色酢飯は、ゆかり、梅肉、おぼろ、などを和えて作ります。今回はゆかりを使いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

季節の年中行事コラム なつ

父の日
父の日はアメリカで誕生した風習ですが、父の日にどんなプレゼントを贈っていますか?圧倒的に人気が高いのは「食べ物」だそうです。お父さんの大好物を材料に、オリジナルの巻き寿司などを考えてプレゼントするととても喜ばれそうですね~♪

七夕の節句
日本の信仰・行事と、中国の伝説や行事が合わさって現在の七夕になりました。織姫と彦星のお話です。新暦の現代では梅雨時に当たるため、天の川を見る機会は減ってしまいましたが、笹に願い事を書いた短冊を結んだりして、遠い昔に思いを寄せてみるのも素敵ですね。

お盆
帰省ラッシュのニュースばかりが印象的な昨今ですが、13日の夕刻に迎え火を、16日には送り火を焚く。京都の五山の送り火や各地の精霊流しなどもお盆の行事。親戚が集まりご先祖様と共に過ごす数日間は、ちょっとうれしい日々ですね。

夏祭り・花火大会
各地で夏祭りや花火大会が開催されます。浴衣は今や夏祭りや花火大会には欠かせないファッションアイテムのひとつになりました。季節の巻き寿司と浴衣で、ステキな思い出を。

土用の丑の日
年は7月25日(火)と8月6日(日)が土用の丑の日に当たります。土用の丑の日は、春夏秋冬それぞれにあり、立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間が土用。その中の丑の日が土用の丑の日ですがウナギは夏!夏が旬ではないウナギが売れないことから平賀源内が「う」のつくものを食べると滋養に良いとされることから考え出したのだとか!?今年はウナギも巻いてしまいましょうか。


巻真美(まきまみ)
飾り巻き寿司エンターティナー

東京都出身。海外在住経験から、和文化の大切さを再認識。寿司インストラクター協会(JSIA)にて最上級のマスターインストラクター資格を取得し、「はじめての飾り巻き寿司教室」を主宰。古典柄や人気キャラクター等300柄以上を提供。着物での英語スピーチ大会入賞や、ファッション誌のコンテストにファイナリスト出場するなど、イベントやメディアでも、トレードマークの着物に割烹着姿で巻き寿司を披露。
NHKテレビ「ひるまえほっと」、『ホンダマガジン』「クルマの巻き寿司」、『CLASSY.』「スクール特集」、『美ST』「国民的美魔女コンテスト」、『ケイコとマナブ』「講師インタビュー」、台湾テレビ「民視」、上毛新聞「お正月巻き寿司」、Beisia「ぐんまちゃん恵方巻」販売監修、NHK文化センター「国際交流祭in台北」、富澤商店デモンストレーション、デコ巻きデザインコンテスト「ミツカン賞」受賞他、留学生イベント、各メディア、企業コラボ、国際交流、コンテスト等で、国内外にて活躍。「まきまみ」で検索

着物大好き 巻先生 夏の装い
透け感と、小さな絣が醸し出す風のようなシックな色合いの麻の着物に、秋の虫がキュートな麻の帯。絽の帯揚の水玉模様も涼しげで、帯留の豚蚊遣りと根付けの蚊取り線香でウィットを効かせて。