Ruruto

木内昌子の着物はじめ 第四回

2018/12/01

着物はじめ

ヨーロッパの街並みのように、ロマンチックな冬の道

急いで通り過ぎてしまうのがもったいないような風景があります。
背中を丸めてついつい早歩きになりがちな冬ですが、お気に入りの着物に身を包んで、ゆっくり歩いてみるとステキな発見がたくさんありそうです。

喜んでいただけることが一番の生きがい

司会やイベントのお仕事で、着物を着て出ると、お客さまから歓声が上がることがあります。
とても有り難いことですし、モチベーションも上がります。「よしっ!頑張ろう」って。皆さんがとても喜んでくださるので、そのたびに着物パワーってすごいな、と思います。

 

経験したことのない世界のことを演じるのはとても難しいのですが、勉強のために視察したり、関連の本を読んだり、映画を見たりしながら一つひとつインプットしていくプロセスが嫌いじゃないんです。トライアスロンに挑戦する時も、最初は泳げないところからのスタートだったのですが、回りの方々に助けられ、感動のゴールができ、チャレンジすることの素晴らしさを教えていただきました。何かに挑戦するたびに、大きな喜びや幸せをいただけているような気がします。
生紬の訪問着は私には少し背伸びかもしれませんが、この連載にチャレンジをさせていただいて、最後がこの生紬の訪間着というすてきな偶然が、私と着物をまた一歩近づけてくれたような気がします。先染めのタッサーシルクの無地はホッコリと暖かいのにとても軽くて動きやすくて。

着物:しょうざん生紬訪問着(しょうざん)
帯:袋帯(しょうざん)
小物:一式(井登美株式会社)

 

着るひと 女優 木内 昌子

1997年「第1回ザ・ジャパン・オーディション」の合格をきっかけに芸能界入り。翌年、V6のComingCenturyが主演を務めたTBS系「PU-PU-PU-」にてヒロイン役でデビュー。映画「踊る大捜査線」、「GTO」、テレビ朝日系「はみだし刑事情熱系」では柴田恭兵の娘役にてブレイク。2004年にはフジテレビ系「女医・優-青空クリニック-」にて初主演を務めた。NHK「葵徳川三代」、「てるてる家族」、TBS系「砂時計」、「水戸黄門」、「ラブレター」、フジテレビ系「HERO」、「ウエディングプランナー」、「美しい罠」、テレビ朝日系「着信アリ」など。2011年からは香川県の観光大使「うどん県副知事」としても活躍しており、2016年6月には「かがわ21世紀大賞」を受賞。近年ではその演技力を活かした朗読劇を精力的に上演しており、nanamiという名前で歌手活動も行っている。