特集

長い夏を楽しむ
単衣・夏物アップデート

商品協力/ウライ 近江屋 小川屋 紀久屋 望幸
撮影/タカヤコーポレーション
着付け/羽尻千浩
ヘアメイク/添田麻莉
モデル/四位笙子 JKS専属ドリームエンジェルCOCONA
ロケ地/kokoka京都市国際交流会館

地球温暖化で、桜は入学式の花から卒業式の花になりゴールデンウィークともなれば
気温が30度を越える日も珍しくありません。
4月から10月頃まで夏日があって
だんだんと日本の夏が長くなっています。
6月と9月だけ着用していた単衣、
夏物、薄物を7月と8月だけ着用するのは、もう、ひと昔前のお話。
快適で美しい今風のシアーな単衣と着物を
たっぷりご紹介します。

着物は夏が美しい
透ける楽しみ 映す愉しみ

上の紗袷しゃあわせは、絽や紗の生地の上に文様の異なる別の紗の生地を合わせて無双(二重)に仕立て、その透けるさまを粋とする贅沢ぜいたくなきもので、古くから6月と9月に着用するのが良いとされています。
二十四節気の、小満(5月21日頃)から芒種(6月5日頃)のわずか2週間のためにあつらえ、だんだん涼しくなる秋には着用しないという着物通もいます。
また、紬の糸で織り上げた絽の白生地に染を施せば透け感が少ない分、4月の真夏日や5月くらいから着用できて便利です。紬とはいえソシアル感がアップする分、とてもおしゃれで着用範囲も広がります。

着物:紗袷(薄袷)
帯:西陣帯袋 となみ織物

透けて 揺れて ときめいて

着物:絽地 加賀友禅「陽映」赤地暁作

着物:上田紬絽地 型絵染「青紅葉」 五味和子作
帯:西陣織 紗袋帯 田中義織物