2016/12/01
平成25年(2013年)4月2日に3年間の建て替え工事を経て、現在の歌舞伎座が完成しました。最初にこの地に歌舞伎座ができたのは明治22年(1889年)のこと。
そこからかぞえて5代目の歌舞伎座は、100年は使えるようにと細部に工夫とこだわりをもって造られているそうです。
今回は、その歌舞伎座と周辺を中心に、本誌連載でお馴染みの歌舞伎役者・澤村園矢丈お勧めのお店や編集部が足で探したグルメスポットなどをご紹介します。
ベルギー王室御用達。1913年創業(ベルギー)の老舗チョコレート店。ベルギーのインターネット人気投票でもチョコレート部門で1位に輝く、本場の味が魅力です。
【マノンカフェ】日本に輸入が許されていないフレッシュクリーム入りの商品の数々の中で、唯一の例外が、マノンカフェ。世界中のレオニダスで一番人気の商品のため、職人と技術責任者の改良を重ね、日本で許可が下りる日本だけのための改良レシピで本場の味を再現。秋~春の限定商品として入荷できる貴重な味です。
東京都中央区銀座 2-4-2
TEL 03-3535-3773 / FAX 03-3535-3773
[営業時間]月~土 11:00~20:00 日・祝 11:00~19:00
[定休日]なし
http://www.leonidas-alex.jp/
創業126年の同店は、当初歌舞伎座の近くで開業し、「歌舞伎煎餅」が大評判になりました。戦後5丁目へ移転し、現在はコアビルの地下で営業しています。五代目現社長は歴代当主と同様に、普段は自ら工場で菓子作りに精励。創意工夫と切磋琢磨で伝統をしっかりと守り、新しいチャレンジも続けています。店内イートインコーナーでは、季節のお菓子をいただけます。
大正後期、二代目が茶時の干菓子をヒントに登録商標『富貴寄』を考案して以来、ロングセラーの冨貴寄(ふきよせ)は、天然色素を使用した体にも優しいお菓子。季節感たっぷりの詰め合わせのほか、オリジナルの名入れなども一点から受けてくれるので、お祝いやお返しに大人気。
〒104-0061 中央区銀座 5-8-8 銀座コアビルB1 TEL:03-3571-4095
お客様窓口 TEL:03-5658-7918 FAX:03-3878-6932
[営業時間]11:00~20:00
[定休日]無休(コアに準じる)
http://www.ginza-kikunoya.co.jp/
一見すると第四代の歌舞伎座とほとんど変わらないように見える第五代の現在の歌舞伎座ですが、さまざま進化しています。まず東銀座の駅から雨に濡れることなく入場できるようになったり、駅直結の地下2階には毎月変わる「木挽町広場」の屋台街ができたり、さらに屋上庭園や歌舞伎座ギャラリーの新設など、歌舞伎鑑賞以外にも楽しめる和文化スペースが増えました。観劇の際も座席の広さにゆとりができたり、新たに「字幕ガイド」ができたりと、楽しみが倍増。舞台裏にも役者のみなさんの使い勝手を考えて、舞台転換のバージョンアップなど、ずいぶんいろいろな工夫が施されました。『るると』編集部も屋上庭園で、第四代歌舞伎座の瓦屋根や、先人の碑、黙阿弥亭のつくばいや灯籠などを鑑賞。見つけると幸せになれるとうわさの「逆さ鳳凰」も見つけることができました。
※寿月堂、歌舞伎座ギャラリー、屋上庭園へは、鑑賞券なしでも地下2階の木挽町広場のエレベーターで直行できます。そこから逆さ鳳凰を見ながら一幕見の4階へ階段で降りて、歴代歌舞伎座のミニチュアレプリカや鬼籍に入った役者の写真などを見ることができます。
〒104-0061 東京都中央区銀座4-12-15
https://www.shochiku.co.jp/
創業160余年の丸山海苔店が、歌舞伎座ギャラリーの隣にオープンしたお店は、オリンピックの新国立競技場や品川新駅の設計デザインで話題の建築家、隈研吾氏が手がけた美しい空間で、屋上庭園を眺めながらくつろげば、ビルの5階にいることを忘れてしまうほど、ゆるやかで穏やかな時が流れます。
抹茶セット上生菓子付き A 抹茶 円光(濃茶)税込2,200円 / B 抹茶 初昔(薄茶)税込1,500円
●初代彦兵衛こんとび全型5枚入×1袋税込1,530円一度口にすると、パリッとしているのにとろけるような口溶けと、芳醇な海苔の香りに魅せられてしまいます。創業者「彦兵衛」の名を冠した同店最高峰の海苔。銀座の某有名寿司店もこの海苔を使用。
●まつり芽茶80急須用ティバッグ5g×70袋入り税込1,570円お湯でも、水出しでも味と香りを存分に楽しめるお茶。旅行先でも水だけで美味しいお茶が飲めるのがうれしいですね。
〒104-0061 東京都中央区銀座4-12-15 歌舞伎座タワー 5F
[営業時間]10:00~19:00
[定休日]無休(年末年始除く)
TEL/FAX:03-6278-7626
http://www.maruyamanori.com/
昭和30年創業の同店のメニューは、シチューとグラタンのみ。で飯と小鉢3品にお漬け物までついてくる和風で、歌舞伎座の楽屋にのみ出前をしたことから、シチューは冷めにくい土鍋で供されるようになったとか。コクがあるのにスッキリとした味わいを最後まで熱々で楽しめるのがうれしい、一度食べたらクセになる味わいです。
●シチュー(ミックス/ビーフ/野菜(小鉢3品、お漬物、ごはん付))各2,600円(税込)
●通信販売は2人前から電話かFAXでのみ受付。ミックス1人前2,600円ビーフ1人前2,600円タンシチュー1人前3,600円(税込)
本館 〒104-0061 東京都中央区銀座 4-13-6 TEL:03-3541-6395 FAX:03-3543-0074
別館 〒104-0061 東京都中央区銀座4-13-17高野ビル3F TEL:03-3543-0075
[営業時間]11:30~21:00(ラストオーダー 20:30)
[定休日]年中無休(年末年始除く)
http://www.ginnotou.shop-site.jp/
創業以来、歌舞伎座の裏で100年近く続く老舗和菓子店。しっとりとした皮と、北海道十勝産小豆の甘さ控えめな粒あんでいくつでも食べられそうなどら焼きが名物。2万円弱でオリジナルの焼き印を作ることができ、歌舞伎役者はもちろんのこと、芸能人や著名人がオリジナルのどら焼きをお得意様やご贔屓さんへお配りしています。自分だけのどら焼きを注文するのも乙なもの。最近できた喫茶コーナーではあんこに自信のある同店の、絶妙な味わいのあんみつやおしるこを味わうこともできます。
●どらやき一個130円(税抜)(箱は5個入~30個入まで)
●あんみつ700円など
〒104-0061 東京都中央区銀座 3-12-9
TEL/FAX:03-3541-9405
[営業時間]10:00~18:00
[定休日]日・祭日[土曜不定休]
http://kobikichoyoshiya.com/