着付け教室に通いたいと思ってネットで情報を探しているときに「着付け教室で着物を買わされた」という話を目にする方は多いのではないでしょうか。
せっかく着物を着られるようになりたいと思っても、高額な着物を買わされる危険性があると聞くと着付け教室に通うのが不安になりますよね。
そんな方も安心してください。すべての着付け教室で着物の押し売りがあるわけではないので「買わされない教室の見分け方のポイント」をおさえておけば安心して通える教室が見つかりますよ。
今回は着付け教室で着物を買わされないか心配な方にむけて、着物の押し売りの危険性が高いシチュエーションや安心な着付け教室選びのポイントについて詳しく解説します。
やむをえず着付け教室の販売会に参加しなくてはならなくなったときや、着物を買わされてしまった後の対処法についても紹介します。
押し売りがこわくて着付け教室への一歩を踏み出せない方も、この記事を読むことで安心して着付けレッスンをはじめることができますよ。
そもそも着付け教室で着物を買わされるのは、どんな状況なのでしょうか?
着物の押し売りが発生しやすい具体的なシチュエーションと、なぜ着付け教室で着物を買わされることがあるのかについて解説します。
着付け教室で着物の購入が発生するシチュエーションは、主に以下のケースが多いです。
1.「きもの勉強会」について
着付け教室によっては「きもの勉強会」がレッスンカリキュラムに含まれています。
表向きは着物の種類や産地などを勉強する場ですが、実際は着物の販売会が教室側の主な目的です。
「きもの勉強会」は着物の作家、もしくは着物問屋の社員が着物の説明をしながら販売会を進めます。そのうち着物の手触りや着心地を確認するために試着を勧められ、周りに着姿を褒められて買わなくてはならない雰囲気になることが多いです。
2.「きものコーディネート勉強会」について
「きものコーディネート勉強会」がレッスンカリキュラムに含まれる着付け教室も多いです。こちらはどんな着物にどんな帯や小物が合うか勉強する名目なので、着物よりも帯と小物の販売がメインになります。
みんなで着物を着て参加し、問屋や着物アドバイザーが着ている着物に似合う帯を勧めてくるので、断りづらくなって購入が発生するケースが多いです。
そもそもなぜ着付け教室で着物を買わされることがあるのでしょうか?
着付け教室は、大きく以下の2パターンにわけられます。
着付け教室には、純粋に着付け技術の教育や普及を目的としている教室と、商売を目的とした教室の2つがあります。後者はもともと着物の販売を目的に開講している着付け教室なので、必然的に着物を買わされる可能性が高まります。
着物を無理に買わされない着付け教室の見分け方については、次の項目で詳しく説明します。
着付け教室で不要な着物を無理に買わされないためには、強引な押し売りがない教室を選ぶことが肝心です。
着物を買わされる心配が少ない教室の見分け方は、以下の5点を参考にしてみてください。
【着物を買わされない安心な着付け教室の見分け方のポイント】
①口コミや評判に「買わされた体験談」が書かれていない
②カリキュラムに販売会や勉強会がない
③着付けの受講料が「無料」ではない
④受講料などが明確に提示されている
⑤自分の着物や小物をレッスンで使用できる
着物を買わされない教室を探している方は、ネットの口コミや評判に「着物を買わされた」という体験談が書かれていない教室を選びましょう。
現代はネットで着付け教室の評判も簡単に調べることができます。SNSや知恵袋で着付け教室の名前を検索すれば、販売会などでの押し売りがあるかないかもある程度確認することが可能です。
とくにSNSでは実際に着付け教室に通っていた人のリアルな声が聞けるので、気になる教室があれば事前に検索してみることをおすすめします。
着付けレッスンのカリキュラムに「販売会」や「勉強会」がない教室も、着物の押し売りの心配が少ないといえます。
着付け教室によっては、ホームページやパンフレット等にレッスンカリキュラムが公開されています。カリキュラム内容に「販売会」「勉強会」などがあると、販売会への参加が必須となってしまいます。押しに弱い方は販売会に参加することで余分な出費につながりかねません。
「販売会」とはっきり明記されていなくても、以下の名称は販売会や展示会の可能性が高い危険ワードなので覚えておきましょう。
押し売りが心配な方は、はじめから販売会や勉強会のない着付け教室を選ぶのがポイントです。
着付け教室の受講料が「無料」の教室は、基本的には着物の販売がつきものなので注意が必要です。
なぜなら受講料が無料の教室は、着付けレッスンではなく着物の販売で運営資金をまかなっていることが多いからです。着物販売会での押し売りが心配な方は、無料の着付け教室にはとくに注意しましょう。
着物の販売会がある場合はレッスンカリキュラムに「勉強会」が含まれていることが多いので、事前に内容について問い合わせると安心です。
受講料などが明確に提示されている着付け教室は、着物を買わされるリスクが低いといえます。
着付け教室にかかる料金体系が明確な場合、必要な教材費などがはじめから含まれていることが多いです。料金について透明性の高い教室は追加で何かを購入する必要がないため、買わされる心配の少ない教室といえるでしょう。
自分の着物や小物を持ち込んでレッスンを受けられる教室も、着物を押し売りされる心配が少ないです。
たとえば持っている着物や帯を「持ち込み不可」の着付け教室では、入会時に着物一式を購入させられるケースもあります。その点自分の着物を持ち込みOKの着付け教室では、はじめから着付け道具一式を買わされるリスクが少ない点で安心といえます。
注意して着付け教室を選んでも、突然講師の方から着物販売会への参加を促されるケースもあります。日頃お世話になっている先生からの誘いは断りづらく、やむをえず販売会に参加しなくてはならなくなることも多いようです。
万が一の場合に備えて、着付け教室の「きもの販売会」に参加することになった場合の対処法を覚えておきましょう。
【着付け教室の「きもの販売会」に参加しなくてはならない場合の対処法】
やむをえず「きもの販売会」に参加することになった場合に備えて、あらかじめ「購入の義務感に負けない心構え」をもっておきましょう。
お世話になっている講師の先生から着物や帯を勧められると
「買わないと悪いんじゃないか」
「買わないことで今後の関係が悪くなるのでは」
と心配される方は多いです。ただし、あくまで着付けを習得する目的で着付け教室に通っている限り着物の購入は義務ではないので、不要な商品を無理して買う必要はありません。
義務感を感じずに「気に入った着物があったら買う」という心構えでいれば、販売会にも楽しく参加できるでしょう。
販売会に参加することになったときも、購入を勧められたときの「断り方の工夫とテクニック」を頭に入れておけばスムーズに対処できます。
販売会で着付け教室の先生や問屋に商品を勧められても、欲しくなければ無理して買う必要はまったくありません。ただし着物の試着をさせられて着姿を褒められると、断りづらいと感じる方は多いことでしょう。
たとえば以下のような断り方をすれば、それ以上購入を勧められなくて済みます。
着物や帯の購入を断るときに大切なポイントは「買う意思がないこと」と「支払いが難しいこと」をはっきりと伝えることです。
買わない意思を明確に示すことで、強引に押し売りをされるリスクを回避することができますよ。
着付け教室の販売会で万が一欲しくない着物を買わされてしまったときは、どうすればよいのでしょうか?
買わされた後にできる対処法のポイントを2点紹介します。
【着付け教室の販売会で着物を買わされてしまったときの対処法】
①クーリングオフ期間中に早めにキャンセルする
②お店に行かずに電話もしくはメールにてキャンセルの連絡をする
買う意思のない着物を無理に買わされてしまったときは、クーリングオフ期間中に早めにキャンセルすることが大切です。
契約後でも契約をキャンセルできるクーリングオフの期間中であれば、基本的には購入した着物や帯のキャンセルが可能です。クーリングオフの期間は一般的には8日間。ただしクーリングオフの期間は商品によって異なるので、購入時の伝票や契約書をよく確認しましょう。
とくに着物の場合はマイサイズに仕立てる作業があるので注意が必要です。仕立てに入った後だとキャンセル不可またはキャンセル料がかかるケースが多いので、仕立て前にキャンセルするのがポイント。なるべく早めにお店にキャンセルの連絡をしましょう。
強引に勧められた着物や帯をキャンセルする場合は、来店せずに電話やメールでキャンセルの意思を伝えるのがポイントです。
着物を強引に買わされる方は、基本的には押しに弱い方といえます。店舗に言って断ろうと思っても、強気に押し切られて結局キャンセルができなくなる危険性も。
キャンセルの意思を伝えるときは、対面でなく電話やメールで連絡しましょう。
ただしメールの場合は相手の確認が遅くなりクーリングオフ期間を過ぎてしまうリスクがあるので、送信後にかならず電話で届いていることを確認しましょう。
着付け教室で不要な着物や帯を買わされないためには、教室の見分け方や事前の心構えが大切です。販売会などへの不安がある方はカリキュラム等を事前に確認することで、ストレスなく通える教室を見つけることができますよ。情報収集をしっかりして、自分に合った着付け教室を見つけましょう。
るるとの着付け教室は、日本一のきもの専門店グループ・日本きものシステム協同組合加盟の呉服店が運営する着付け教室です。信頼と実績のある着付け教室ばかりなので、無理な着物の購入を勧められることもなく安心して通えます。着付け教室に通う前の悩みごとの相談にものってくれるので、ぜひ一度お近くの「るるとの着付け教室」までお気軽にご連絡ください。