今日は夏も着物を楽しむための暑さ対策やコーデのポイント、お出かけプランをご紹介したいと思います。
近年の夏といえば!
酷暑😵半端ない暑さを感じるときもあったりしますよね。
洋服でも暑いのにきものなんて、とんでもない!
という声が聞こえてきます。
確かに外に出るだけで暑いですから、おっしゃる通りです。
でも炎天下の外でずっと過ごす、なんて時にきものを選ぶことはしませんよね。
移動中は暑さこそ感じるものの、室内は空調がきいています。
夏でもお出かけ先をきもので楽しみたい!
またきものだからこそ日本の夏を感じることができる!イベントなどもあります。
そう、着ることで楽しみを倍増することもできるのです。
出かける時間や行動プランを工夫して、そんなワクワクを感じたいときにきものを選んで着てみましょう。
きもの初心者の方は、まずは浴衣からチャレンジ!してみて。
着慣れてきた方には、より涼しく過ごす工夫をして夏も楽しんでくだされば嬉しいです!
夏のきものを楽しむためには、暑さ対策がとても大切です。
夏のきものを快適に着るために!ポイントをいくつかご紹介しますね。
夏の絹素材には壁絽、平絽、駒絽、紗などが代表的ですが、近年はさわやかちりめんと言われるものもおすすめです。
なぜなら薄手で紗ほど透け感がなく、単衣、盛夏と夏のシーズンを長くたのしむことができる優れものだからです。
長襦袢の色味を濃い色にして透け感なく着れば、早い時期から楽しめますし、白い長襦袢で着れば、涼感たっぷりで着こなすことができます。
また初夏や初秋なのにとても厳しい暑さ(-。-; のときなどにこの素材は大活躍します。
絹以外なら麻織物がおすすめです。
越後上布や宮古上布などは糸作りに手間も時間かかるため、反数も少なく、高級品。
きもの好きには憧れの素材ですが、近江縮や小千谷縮などはお求めやすく浴衣感覚で着られることも魅力です。シャリ感のある生地は見た目にも涼しげで、さらっとした肌触りが特徴です。
直射日光から肌を守ってくれることもあり、猛暑日は特に効果的です。
軽くて薄いものにこしたことはありません。
博多帯などは通年通してお使いいただくことはできますが、近年は夏の博多は紗の素材が人気です。
締めて快適なこともありますが、見た目にも涼しげなところからでしょう。
また袋帯は芯を入れて使うところから、芯に柄を入れて透け感で涼感を表現してあるものもあります。
帯の表の素材感にもよりますが、芯選びも大切なポイントです。
素材感もあるので一概には言えませんが名古屋帯であれば、九寸より八寸の方が芯を入れないだけ快適かなとも思います。
夏でもきものを着るときは長襦袢が必要です。
この時、気をつけていただきたいのは、透け感のあるきものか、そうでないか?
透け感のあるきものは長襦袢が見えるので、前は重なりがあるので気になりませんが、後ろは重なりがないのであまり丈の短いものだと足がニョキっと見えてしまうことも。
また半襦袢やうそつき長襦袢、衣紋抜きなどのアイテムも透け感のある着物にはあまりおすすめできません。
表にひびく可能性があるからです。相性をみて選びましょう。
夏におすすめの素材は、麻、絹、化繊です。
織り方によっても糸の細さによっても違うので一概に素材だけでは、選べないのが長襦袢です。
というのは何を優先順位とするか?で決めたらいいと思うからです。
毎回着た後、ジャブジャブ洗いたい
とにかく涼しく着たいなど、人によって様々。
きもの生地との相性もありますし、正絹素材でも洗えるものが出てきています。
お値段もそれぞれなことなので、自分の着用シーンやきものの種類などを伝えて専門家に自分にあったものをいくつか提案してもらうのが、いいと思います。
お近くの日本きものシステムの加盟店にお気軽にどうぞご相談ください。
当然ながら肌に一番近いものです。
吸湿性が良く、通気性に優れた着物下着を選びましょう。
肌着も絹、綿縮みなど、天然で薄手のものにすると良いでしょう。
また、汗で足捌きが気になる方には楊柳などのステテコもおすすめですが、逆にステテコが苦手という方もいらっしゃいます。
特に袷の時期に多い裾が化繊素材のものは、汗が肌にはりつきます。
いくら上に着る長襦袢やきものを涼しげにしても肌着がこれでは、台無しです。
色々試して見て自分が快適と感じるものを見つけましょう。
また、長襦袢の衿は気にするのに、意外にも見落としがちなのが足袋です。
麻足袋は綿足袋やストレッチ素材に比べると値も張りますが、足元変えるだけでこんなに違うの?と
快適さを体感されることでしょう。
着付けに使う小物も是非、夏仕様に変えられることをおすすめします。
一番変えて欲しいのが、帯枕と帯板です。
ウレタンやスチロール素材のものは熱がこもり、背面がじっとりします。
その点、へちまは軽く熱もこもらず快適です。
天然のため形が均一でないのが弱点ですが、湯船で柔らかくして自分好みの形に整え使うこともできます。
帯板も沢山の種類があります。
特に避けて欲しいのは厚紙に生地を貼ったものや全面がプラスチックのものです。
どちらも風を通さないので熱がこもり、お腹周りがべったりします。
メッシュ素材のものやへちまなどがおすすめです。
見た目にも涼やかな色づかいがおすすめです。
きものと帯だけでなく帯揚げや帯締めで涼感を表現することもできます。
また日傘や扇子、うちわなどのアイテムを追加するだけでもより季節感がでます。
バックやお草履で夏素材を取り入れるだけでも全体に涼感がでます。
いつもより、衿紋の抜きを多めにしたり、衿合わせをゆったり決めたりするだけでも違います。
また礼装の場でなければ、お太鼓を角出し結びにするなどして、帯枕を使わなければ背中の熱から解放されます。
ここまで、夏の対策や気をつけるところにポイントを置いてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
やっぱり夏はハードルが高い!
と感じた方も
あー、そう工夫すれば快適になるのかも!と感じてくださった方もいらっしゃると思います。
ご自分のライフスタイルに合わせて、きものを楽しんでいただけたら嬉しいです。
最後におすすめのお出かけスポットをご紹介します。
地域の伝統を感じるパフォーマンスや屋台も浴衣なら、特別なひとときを過ごせます。
古都や伝統的な街並み(例:京都の祇園、金沢のひがし茶屋街)には、きもの姿がぴったり。
風情ある街並みを散策しながら、お茶を楽しんだり、歴史的建造物を見学したり。
こんな場所で日傘を差したきもの姿は、憧れで注目の的です!
特別展や企画展の内容によってはきもので行った方が知的好奇心が満たせるものも。
そうなると満足度が違いますね。
伝統的な茶室でお抹茶を楽しみながら、静かなひとときを過ごす。
非日常な時間もきものだとより季節感を感じ取ることができそうです。
どうぞ、ハードルが高いと感じた方も取り入れられることから始めて、
それぞれの目的を持って是非、夏きものを着てお出かけしてみてください。
洋服とは違った特別な思い出がたくさん作れることでしょう。
是非、素敵な夏をお楽しみください!