「着物を着られるようになりたい!」と思ったとき、着付け教室に通うことを検討する方は多いと思います。ただし着付け教室に通いはじめるにあたり「着物を着られるようになるまでの期間」は気になるポイントです。
「何ヶ月くらいレッスンに通えばきれいに着物を着られるようになるの?」
「少しでも早く着付けを習得するためにはどうすればいい?」
という疑問をお持ちの方にむけて、着付け習得にかかる期間や費用などについて詳しく解説します!
少しでも早く着付けを習得するためのコツや、一度覚えた着付けを忘れないためにできる工夫なども紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
どのくらいの期間着付け教室に通えば自分で着物を着られるようになるのでしょうか?
着付けの習得までにかかる一般的な期間をみていきましょう。
着付け教室で着付けを習得するまでの期間は、1~3ヶ月かかることが一般的です。
着付け教室のレッスンスタイルにもよりますが、90分~2時間ほどのレッスンを週に1回、だいたい5~8回ほど受ければ自分で着物を着られるようになります。
たとえばるるとの着付け教室では、2時間のレッスンを平均5回ほど受ければきれいに着物を着られるようになる方がほとんど。週に1回のレッスンで、最短1ヶ月ほどで着られるようになる計算です。
なかでも早い期間で着付けを習得する方は、自宅でレッスン内容を復習していることが多い印象です。
一般的な期間で着付けを習得するためには、最初の3回ほどは休まずに通うのがおすすめです。
どんな習い事でも、レッスンに何回か通ううちになんとなく感覚がつかめてきます。まだ慣れない通いはじめの時期に長期間休んでしまうと、記憶の定着が遅くなり非効率的です。
最初の3回ほどは期間を空けずに通うことで、1~3ヶ月で着付けを習得できる確率が高まりますよ。
1~3ヶ月で習得可能なのはあくまで自分で着物を着る「自装(じそう)」の場合。人に着せる「他装(たそう)」は4~6ヶ月ほどかかることが多いです。
基本的には、自分で着物を着られるようになってから他装を覚えるほうが習得が早いです。自分で着物を着られるようになるまでに1~3ヶ月、人に着物を着せる他装は3ヶ月ほどで習得できるので、合計して4~6ヶ月で習得可能といえます。
4~6ヶ月かければ、振袖を人に着せるときの「帯の飾り結び」もさまざまな結び方を習得できることでしょう。
着付け教室に通って一般的な期間で着付けを習得した場合にかかる費用は、だいたいどのくらいなのでしょうか?
着付け習得までにかかる費用の総額は、着付け教室によって大きな差があります。たとえば1レッスン1,000円の着付け教室に5回通えば5,000円。平均5~8回ほどで着付けを習得できると考えると、入会金なども含めて約5,000~10,000円が相場といえるでしょう。
着付け教室によっては受講料が無料またはワンコインのところもあるので、さらに費用をおさえられることも。反対に着付けに使用する専用の道具の購入が必要な着付け教室では、習得にかかる費用相場は平均20,000円ほどになります。
呉服店の運営する着付け教室は「着物を自分で着る人を増やす」ことが目的の場合が多いので、受講料が比較的安価に設定されています。着付け習得までにかかる費用をおさえたい方は、呉服店が開講している着付け教室を探すのもよいかもしれません。
せっかく着付け教室に通うならば「少しでも早く着付けを習得したい!」と考える方は多いはず。
着付けをできるだけ早く習得するためには、以下の3つのコツをおさえておきましょう。
【少しでも早く着付けを習得するためのコツ3つ】
コツ①明確な目標を持つ
コツ②自分に合った方法でレッスン内容を記録する
コツ③覚えた内容を自宅で復習する
少しでも早く着付けを習得するためには「いつまでに着物を着られるようになりたい」という明確な目標をもつことが大切です。
どんな勉強や習い事でも目標を設定することが上達への近道です。着付けも同じで、着物を着て出かける具体的な予定があればレッスンにも身が入ります。
たとえば3ヶ月後の親戚の結婚式に、半年後の孫の七五三までに着物を着られるようになりたい、という方は実際に着付けの習得が早いことが多いです。
式典などの予定がない方も「〇月に着物を着て友だちとランチをしたい」などの身近な目標を定めることで、着付けの上達が早まることでしょう。
自分に合った方法で着付けのレッスン内容を記録することも着付け習得を早めるコツです。
着付け教室のお稽古の際に、レッスン内容をメモや動画で記録しておきましょう。書く・聞く・観るの中で自分が一番覚えやすいもので記録に残すのがポイントです。
レッスン内容をまとめたオリジナルの参考書のようなものを作成することで記憶に定着しやすくなり、自宅で復習するときにも役立ちます。
着付けを早く習得するためには、レッスン内容を自宅で復習することも有効です。
着付け教室で習った内容を覚えている内に復習することで、記憶の定着率は格段に上がります。レッスン中やレッスン後に記録したメモや動画を見ながら自宅で着付けを復習してみましょう。できればお稽古後の体が覚えているうちに実際に着付けを練習するのがおすすめですが、時間がない場合はイメージトレーニングをするだけでもずいぶん覚えがちがいます。
着付けの習得を早めたい場合には、自宅での練習はもっとも効果的な方法です。
着付け教室に通わずに「独学で着付けを習得したい」と考える方もいることでしょう。
結論から言うと、着付けは独学でも習得可能です。実際に本やYouTubeなどで着付けを習得する方はおられます。
独学のよいところは、好きなときに好きな場所で着付けを練習できる点です。自宅にいながらにしてスキマ時間に着付けを練習できるのがメリット。デメリットは、間違っているときに先生に指摘してもらえないところ、上手くいかない部分を質問できない点です。対面のレッスンとちがい細かなコツなどを教えてもらうことができないので、独学は器用な方向きといえるでしょう。
また、一人で着付けを練習してもやる気が続かないという声も多く耳にします。その点着付け教室では先生や仲間と一緒に着付けを練習できるので、モチベーションが続きやすいのがメリットです。
着付け教室に通うことを検討している方のなかには「せっかく着付け教室に通って着付けを覚えても、時間がたつと忘れてしまいそう」と心配される方も。せっかく時間とお金をかけて覚えた着付けを忘れてしまったらもったいないですよね。
一度覚えた着付けを忘れないための工夫を3つ紹介します。
【着付け教室で一度覚えた着付けを忘れないためのポイント3つ】
ポイント①覚えた内容をイメージトレーニングする
ポイント②月に一度は着物を着てお出かけする
ポイント③着付け教室を辞めずに通い続けるorチケット制の教室で復習
覚えた着付けを忘れないためには、定期的に着付けの手順をイメージトレーニングすることが大切です。
着付け教室で習った内容を頭の中で反復するだけでも記憶の定着率は高まります。普段忙しくて着物を出して着付けの練習をするのが難しい方でもできる工夫のひとつです。
着付けを習得し着付け教室に通うのをやめた方も、月に一度は着物を着て出かけるようにすると着物の着方を忘れることは少なくなります。
着付けは語学と一緒で使っていないと忘れてしまいます。定期的に着物を着ることで、着付けの手順を忘れることなく記憶にとどめることができます。
さらに着物を着て外に出かけるときは、練習だけの着付けよりも「きれいに着よう!」という意識が高まるものです。自分で着物を着て外出することは、着付けの上達にもつながるおすすめの方法のひとつです。
着付けを忘れたくないという理由から、着付け習得後も着付け教室に通い続ける方も多いです。またチケット制の着付け教室に定期的に通う方もいます。
着物の着付けは「体で覚える」くらいに身についていればそう簡単に忘れることはありません。手順を頭で覚えている段階だとしばらくやらないと忘れてしまうので、手が勝手に動くくらいまで着付け教室でお稽古を重ねるのもひとつです。
「そろそろ忘れそう」というタイミングで着付け教室へ行き手順を復習する方も。チケット制の教室はいつでも好きなタイミングで参加できるので、着付けの復習におすすめです。
今回は着付け教室で着付けを習得するまでにかかる期間や費用、できるだけ早く着付けを習得するためのポイントなどについて紹介しました。「私は不器用だから」「物覚えが悪くて」という方も、平均5~8回ほどレッスンに通えば一人で着物を着られるようになることがほとんど。そのためには自分に合ったレッスン方式や受講料の教室を見つけることが大切です。
るるとの着付け教室は、日本一のきもの専門店グループ・日本きものシステム協同組合加盟の呉服店が運営する着付け教室です。「着物を着る人を増やしたい」という目的で開講する呉服店の着付け教室なので、受講料も良心的。レベルの高い着付け講師によるレッスンで、独学よりも短期間できれいに着物を着るコツを習得できますよ。